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今月のジョイント通信

 君子豹変す⇔一貫性の原理
中小企業診断士 富永 秀和
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カナダの心理学者の調べによると、競馬をする人は、馬券を買う前より、馬券を買った後の方が、自分が賭けた馬が勝つ可能性を高く見積もるようです。

株式投資の場合でいえば、実際に株式を購入した後の方が、その銘柄が上がる可能性を高く見積もるようです。実際には、その銘柄が下がっても、いつか上昇するはずだと中々損切りできないことが多いようです。

もちろん、損切りが難しい背景には、自分の判断が誤ったものだったと認めたくない気持ちがあるでしょう。しかし、更にその奥には、我々には「自分が既にしたことと一貫していたい」という強い願望があるからなのです。これを一貫性の原理といいます。

確かに、ころころと簡単に意見を変える人は信用できないとされます。また、優柔不断で、誠実性に欠けると思われるかもしれません。ですから、そう思われたくないがために無意識のうちに過去の自分の行動にしがみつく傾向があるのです。

極端な場合、頭では薄々間違っていると分かっていても、今更直せないということさえあるのです。

言うまでもないことですが、間違っていると分かれば直ぐに直すことが正しい行動ですし、結局は長い目で見れば、信用を獲得することになります。

中国の名言に「君子は豹変す」という言葉があります。これは、「立派な人物は、自分が誤っていると分かれば、 きっぱりと言動を変える。」意味です 。反対に言えば、誤っていると気が付いても 言動を変えることは、 普通の人には難しいということですね 。

大切なことは、我々には過去に固執する傾向があるということを先ず自覚することです。

そして、そうした傾向に引きずられることなく、客観的に判断して行動することです。そのように努力すれば、必ず良い結果を得ることでしょう。

 


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