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今月のジョイント通信

  「もれ」なく「ダブリ」なし:MECE
中小企業診断士 富永 秀和
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今回は、MECEという問題解決のためのフレームワークについてご紹介します。

これは、世界的に有名なコンサルティングファームであるマッキンゼー社が考案したものです。

MECEとは、Mutually Exclusive Collectively Exhaustive の頭文字をとったもので、直訳すると「それぞれが重複することなく、全体集合としてモレがない」という意味になります。簡単にいうと、「モレなく、ダブリなし」ということです。

モレがあると効果があげられない危険があります。例えば、商品の売れ行きが悪いときの対策を検討しているとします。売上不振の原因としては、商品(Product)、流通(Place)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)のどれかに問題(いわゆる4P)があるはずです。したがって、これらすべてについてモレなく検討しなくてはなりません。ところが、本当は価格に問題があるのに、価格について検討することがモレていたとします。これでは、効果的な解決策は生まれません。

ダブリがあると問題解決が効率的にできない危険があります。例えば、Aさんは広告について問題点を洗い出し、Bさんは宣伝について問題点を洗い出し、Cさんは販売促進活動の問題点を洗い出しているとします。広告、宣伝、販売促進活動は、言葉こそ違いますが、全てプロモーションに関するもので、おそらく出てくる問題点には重複も多いことでしょう。つまり、会社全体としては無駄な活動をしていることになります。

したがって、この「モレなく、ダブリなく」という概念は問題解決以外にも使えます。例えば、営業チームの編成です。もし、四国支店の営業組織を法人営業部と愛媛営業部、香川営業部、徳島営業部の4つに分けたとします。これでは、高知の個人を担当する部署がなくモレが生じています。一方、高知以外の3県の法人については、営業活動にダブリが生じてします。

今後は、常にMECE(ミーシー)となっているかと見直す習慣を付けてみては如何でしょうか。きっと、効率的で効果的な組織に生まれ変わると思います。
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