前回紹介した飯久保廣嗣氏の『質問力』(日本経済新聞社、 2003 年)によれば、 「原因究明の思考プロセス」は次のようにあるべきだそうです。
@どのような具体的現象について、原因を究明するのか。
A「なにが、どこで、いつ、どの程度」の観点で情報を収集、整理する。
B比較対象を設定し、「違い」を発見する。
(例: A 地区で犯罪が多発→ B 地区となにが「違う」 か?)
C「違い」を確認しながら、「変化」を発見する。
(例:国語の成績だけ落ちた→国語だけ3か月前 から予習しなくなった)
D原因(複数)を推定する。
E複数の原因 " 候補 " を消去、絞り込む。
F対策を策定する。
G対策を実行・管理する。
トラブル処理において、A〜Cが疎かになり、Eの作業が抜けているということはないでしょうか。
または、A〜Cが疎かになり、Eを感覚や直感に頼っていい加減にしているということはないでしょうか。
最も酷い例になると、Dの複数の原因を推定することなく、いきなり原因を断定してしまうこともあります。トラブルの原因を誤れば、その原因を除去しても絶対に改善はしません。
A〜Cの作業は地味で手間のかかる作業ですが、「急がば回れの精神」で確実に遂行しましょう。 |