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菜根譚ー松下幸之助の座右の書

中小企業診断士 富永秀和
TEL 03-6789- 2387
e-mail: info@globalance.co.jp
http://www.globalance.co.jp/

菜根譚(さいこんたん)は、400年前の無名の中国人が書いた処世訓です。本場・中国では重んじられませんでしたが、日本では、広く愛読され、仏教関係者には仏典に準ずる程の扱いを受けています。また、松下幸之助、田中角栄、川上哲治など多くの実業家や政治家などに座右の銘書とされてきました。
ちなみに、菜根譚の語源は「菜根は、堅くて筋が多い。これを噛みしめることで真の味わいがわかる」です。 今回は、新年を迎えるにあたり、1年の計を立てるにあたり、参考になりそうな人生訓を紹介します。

【不忙・不暇】
人生はなはだ閑なれば、すなわち別念ひそかに生じ、 はなはだ忙なれば、すなわち真性現れず。 ゆえに士君子、身心の憂いを抱ざるべからず、 また風月の趣に耽らざるべからず。(後集118項)

《意味》
人間は極端に閑すぎると悪いことを考えてしまい、自分をコントロールできなくなります。反対に極端に忙しすぎると、人生の目的や意味を見失ってしまいます。したがって、程度な余裕を持つことで、心と体の両面を健やかに保ち、趣味や自然を楽しみ、豊かな人生過ごすべきです。
《補足》
「小人閑居して不善をなす」という戒言がありますが、普通の人でも暇を持て余すと、とかく悪事に走りやすいものです。一方、「忙」という漢字は「心を亡くす」書きます。忙しすぎるのも問題です。よく自分の手帳をスケジュールで一杯にしないと気が済まない人を見かけますが、成功者の手帳を見せてもらうと、意外と余白だらけでスカスカのものが多いそうです。
ある香港の大富豪は「焦らず急げ」をモットーとしているそうです。何故なら「自分の心理状態と時間は連動します。楽しい、やる気になっているいい心理状態にあると、深く集中できるので逆にゆっくり感じる。逆に、やるべきことが山積していると、焦りだけが先行してあっという間に時間が経つ」 から、だそうです。とても面白い発見ですね。自分を追い込んで焦った行動すると、実際には、時間の無駄遣いになり、パフォーマンスも下がってしまうというわけです。



【心持ち次第】
延促(えんそく)は一念(いちねん)に由(よ)り、寛窄(かんさく)は之(これ)を寸心(すんしん)に係(か)く。 故に機の閒(かん)なる者は、一日も千(せん)古(こ)より遥かに、意の広き者は、斗室(としつ)寛(ひろ)きこと両閒(りょうかん)の若(ごと)し。(後集18項)
《意味》
月日や時間の長短は、人それぞれの心の持ちようによって決まる。また、世間の広さや狭さも心持ち一つである。したがって、心がゆったりとした人は一日を千年以上の時間に感じることができるし、心が広い人は4畳半の部屋でも大宇宙のような広さを感じることができる。
《補足》
時間に関しては「忙中閑有り(忙中に掴んだものこそ本物の閑である)」という言葉がありますが、空間に関して「狭中寛有り(狭さの中に感じた広さこそ本当の自分の空間である)」といったところでしょうか。
近年、我々は、欧米文化の影響で、会社では広い個室を求め、自宅では広い戸建てを求める傾向が強まっています。
しかし、わが国では古来、「起きて半畳、寝て一畳(どんなに大きな家に住んでいようと、人一人が占める場所は、起きているときは半畳、寝るときは一畳あれば充分足りること)」と広いスペースを求める気持ちを戒めていました。
むしろ、狭いスペースの中に広大さを感じることで真の豊かさを希求していたものです。その典型が千利休に代表される狭い茶室です。その狭い空間で一服のお茶を味わう中で無限の広がり(豊かさ)を感じていたわけです。
※菜根譚は359条(前集225条、後集134条)の短文で構成される。

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