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  流し読みでわかるシリーズ 〔人事と組織編〕
株式会社アイウェーブ・庄司社会保険労務士事務所
代表取締役  所長 庄司 英尚
http://www.iwave-inc.jp/

1 社員のやる気の引き出し方

よく会議中に社長や部長が「おまえら、やる気あるのか?」と怒鳴っている光景を見かけます。怒鳴ったところで社員のやる気が出るわけではないということがわかっているのについやってしまうのですね。何かあるとついつい癖で「本気でやっているのか?」と怒鳴ってしまうのは、実は逆効果だったりします。そんなことをしても社員のやる気が出るわけではありません。

「社員のやる気を上げるにはどうしたらいいのか」というのは、経営者・管理職にとって共通の悩みであり、永遠の課題です。

モチベーションを上げるためには、まず、働く理由(動機)を探ることが大切です。モチベーションが下っているスタッフに対して、まず、その対象となる人の働く動機が、「金銭的動機」なのか「社会的動機(集団への帰属意識)」なのか「自己実現の動機」なのかを知る必要があります。

そして次にその動機にあわせて効果的なインセンティブを与えなければなりません。そうしないと的外れなインセンティブとなり、費用だけかかって効果のない結果となってしまいます。

そのインセンティブですが、大きく分けて5つあります。これらを組み合わせ、優先順位を考える必要があります。5つのインセンティブとは具体的には次のとおりです。

  1. 金銭的報酬
    歩合制の給料や業績に応じたボーナスの支給、社長賞など一時金の贈呈
  2. 評価的報酬
    従業員の行動を評価し、地位や権限を与えることにより、
    従業員のやる気を持続させる
  3. 組織と個人との価値観
    経営理念や経営哲学や社是によって従業員の心を動かし、
    モチベーションを維持させる
  4. 自己実現的インセンティブ
    仕事を通して従業員の満足を満たし、モチベーションを持続させる
  5. 人的インセンティブ
    気心の知れた仲間やリーダーの魅力などの人間性によって
    従業員のやる気を持続させる
最近の社員は、多様化しており、しかも贅沢になっています。したがって、ある特定のインセンティブだけでは効果が出にくくなってきています。面倒でも、スタッフの働く動機をコミュニケーションを通して把握し、その各人ごとにあった適切なインセンティブを与えるようにしましょう。