即戦力となる人材確保が叶う中途採用は、中小企業にとってはとくに不可欠な採用活動といえます。
しかしその一方で「中途採用が上手くいかない」と感じる企業も多くなっているといわれています。
そこで今回は、中途採用の課題とその克服について解説していきます。
採用活動の結果が出しにくい現状
中途採用における課題として、「応募者があまり集まってくれない」と答える企業は少なくありません。ある調査では、調査対象の6割以上がその課題を挙げていました。
応募者が少ないと、その中に企業が求める人材がいる可能性もおのずと少なくなってしまいます。
そしてそれが、「求めていた人材が確保できない」「採用活動の対象でない人材からの応募が目立つ」「採用コストに見合った結果が出ない」といった課題へとつながっていくのです。
応募者数アップのために
「求人広告を出しているつもりなのに、なぜか応募者が集まってこない」
こうした悩みを抱える企業は多くあります。その場合、課題克服のために大切になってくるのは「どの媒体に求人広告を出したときに反応が良かったのか」などを採用活動後にしっかりと評価・検証していくことです。
結果が伴わない媒体に関しては、次回以降そこに求人広告を出すのをやめればいいのです。そうすればコストカットも実現しますし、あるいは他の媒体に求人広告を出すようにすれば新たな可能性も見出すことができます。
企業のニーズに合った人材確保のために
人材不足から中途採用を行う場合は別として、他に「中堅層を確保したい」などの明確な目的があれば、それが達成できるような採用活動を行っていく必要があります。
そのためには、どのような人材を求めているのかを具体的に求人票等に記載して転職希望者に知らせることが大切です。そうすることである程度募集の段階で応募者を絞り込むことができ、効率的な採用活動を実現できます。
ただ、「とにかく応募者数を増やしたい」というときに上記の方法を取ってしまうと、応募者数がさらに減ってしまう可能性があります。その場合、募集ではなく選考の段階で応募者の見極めをよりしっかりと行っていくことが求められます。そのためには、採用活動に関わる人全員が「どのような目的で採用活動を行っているのか」ということを常に意識しながら動いていくことが大切です。
まとめ
こうした少しの改善でも、場合によっては大きく結果が変わります。なかなか納得のいく中途採用ができていないという場合は、まずは上記のようなことをすぐにでも実践していく姿勢が求められるのではないでしょうか。
