グローバル化が叫ばれる時代、企業によっては語学が堪能な留学経験者を積極的に採用したいと考える場合もあります。しかしそんな留学経験者に対しては、「使えない」といった意見もちらほら聞かれます。
留学経験者に対するイメージ
留学経験者というと、何となく「できる人材」というイメージがありますが、実際はそうとは限らないようです。職業柄、英会話が必要不可欠な企業には留学経験者が多数エントリーしますが、その中には「海外で何を学んできたの?」とつっこみたくなるような人材もめずらしくないとか。
言葉は悪いですが、留学経験者といっても「ピンきり」ですので、語学力やグローバル感覚といった会社側が留学経験者に対して求める条件を、必ずしもすべての留学経験者が満たしているわけではないということは、採用活動前にあらかじめ理解しておいたほうがよさそうです。
TOEICのスコアに惑わされない
TOEICのスコアは、その人の英語力がどの程度あるかを判断するひとつの材料になります。留学経験者でTOEICのスコアが800以上というようなハイスコアであれば、英語力にはまず問題ないだろうと思うかもしれません。
しかし、TOEICはテスト対策のやり方しだいでは会話する力がいまひとつでもハイスコアを獲得することが可能です。また、いくら英会話ができてもビジネス会話をよくわかっていないと取引先に対して失礼な表現を連発してしまうなんて問題も出てきます。
ですから留学経験者でTOEICがハイスコアといってもその英語力を過信するのではなく、採用活動の中でその人の真の英語力をあらかじめ確かめるようにしておくといいのではないでしょうか。
それが、より良い人材獲得につながってくるといえます。
留学経験者は使えないという先入観はなくす
ここまで留学経験者に対してネガティブなことばかりを紹介してきたので、もしかしたら「留学経験者は使えない」というイメージができてしまったかもしれません。
ですがもちろん留学経験者でもそうでない人にも、素晴らしい人材になりえる人はたくさんいます。だからこそ、採用活動の際には留学経験者は使えないという先入観をなくし、フラットな視点で物事を判断していくことが大切です。
まとめ
留学経験者側も、その経験があまり評価されないと悩むことがあるようです。有能な留学経験者や帰国子女を積極的に採用したいのであれば、そういった経験をきちんと評価できる環境を作り上げていくことも大切になってくるかもしれません。