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企業は「仲良しクラブ」ではダメです!

中小企業診断士 富永 秀和
TEL03-6789- 2387
e-mail info@globalance.co.jp
http://www.globalance.co.jp/

企業は年を経るにつれて自分でも気がつかないうちに「仲良しクラブ」に堕落してしまうことがよくあります。「仲良しクラブ」になってしまうと、たいてい業績は落ちてしまうものです。

堺屋太一氏は、『組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか』で次のように述べています。

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組織には、共同体(ゲマインシャフト)と機能体(ゲゼルシャフト)がある。本来、この二つは構造も機能も目的も違う。従って組織の管理運営に当たっては、この区別を明確に意識している必要がある。 共同体とは、家族、地域社会、あるいは趣味の会など、人の世の摂理によって自然発生的なつながりで生まれ、構成員の満足追及を目的とした組織である。従って、その組織の発展拡大よりも、構成員それぞれの組織に属する目的を満たすことが重要である。

例えば、家族の場合、家族の数を増やすとか家族の財産を増やすとかはあくまで手段であり、真の目的は家族一人一人がいかに満足して幸せに暮らし得るかが重要だ。したがって、ここでは組織の結束の固さが重視される。「良い共同体」とは、構成員一人一人の満足を実現する結束の固い状況である。

これに対して、機能体組織とは、外的な目的を達成することを目的とした組織である。ここでは、組織内部の構成員の満足や親交は手段であり、本来の目的は利潤の追求や戦争での勝利、一つのプロジェクトの完成など、組織外の目的を達成することである。

従って、機能組織では「固さ」よりも「強さ」、つまり目的達成能力の充実が重要になる。また、機能組織は明確な外的目的に応じて作られるのだから、自発的に生まれるよりも他発的に作られることが多い。こうした機能組織の典型が企業である。

企業は、近代社会で最もありふれた組織だが、その本来の目的は「利潤の追求」である。企業が設立される場合には、行う事業(手段)が明示され、次にそれに必要な資本が調達され、然るのちに 従業員(構成員)が募集され雇用されることになっている。つまり、構成員が自発的に組織を作るのではなく、起業家が給与という経済的利益の給付を条件として集めた個人を、資本の周囲に組織化するのである。

機能組織は、設立の目的を達成することが組織の目的でもあるのだから、内部の構成員の心地よさは軽視されても仕方がない。ここでは目的達成組織の強化、つまり組織の「強さ」を実現するために、構成員に辛い思いを強いることもある。軍隊のような場合には、全体の目的達成(勝利)のために一部の構成員を死に追いやることもあり得る。

しかし、すべての共同体が構成員の満足のみを追求するのではないのと同様、すべての機能体が与えられた目的達成に徹するとは限らない。企業でも軍隊でも、官庁や政党でも、組織が確立し構成員が定着すると、構成員の満足と私利を追求するようになり易い。「機能組織の共同体化」といわれる病理現象である。

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「仲良しクラブ」という病気には気をつけましょう。  

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