経営理念&名言(その15)
【面白い経営理念等】 株式会社関西アーバン銀行
-
《経営の基本方針》
- (1) 地域金融機関として、安心・有利・便利な金融サービスの提供による「社会価値の追求」
- (2) 先進的かつ効率的なニュータイプの都市型地銀の創造を目指す「業務革新の断行」
- (3) 金融人、そして社会人として地域社会のお役に立つ人材集団の形成に向けた「人間尊重の経営」
不良債権比率15%前後で破綻寸前といわれた関西銀行は、伊藤忠彦氏による経営改革により、経常利益230億を実現、その後、東証上場も果たす。その経営手法は、アメリカ的でも日本的経営でもない、全く新しいものであった。伊藤氏は自ら「宇宙が味方する経営」と呼んでいる。
因みに、伊藤氏はツキを呼ぶ4つの要素として、「(1)謙虚であること。(2)正直であること。(3)善意に物事を解釈すること。(4)社会にとって役に立つこと。を上げている。」
【経済人の名言】
運命の流れに身を任せながらも、つねに人の道にはずれないように心がけ、その中で自分のベストを尽くすことが大切だと思うのです。
問題は、どういう仕事をしているのかではなく、思想や価値観がどれほどしっかりしているかなのです。(中略)人を喜ばす、社会に貢献するという高貴な目的を持っている人は、間違いなく高貴な人間になります。
伊藤忠彦(いとうただひこ・関西アーバン銀行元会長)
1943年生まれ。67年京大法学部卒。住友銀行(現:三井住友銀行)入行。常務取締役法人業務第二本部副本部長等を歴任し、99年関西銀行取締役社長(頭取と改称)就任。2004年関西さわやか銀行と合併し、関西アーバン銀行頭取兼最高執行役員に就任。2008年会長就任。2010年退任。