誰でも「幸せ」になりたいものです。昨今のような暗い世情では尚更でしょう。
今日は幸せを味わう秘訣を紹介します。
まず、幸せとは、目の前のある行為に没頭している状態に感じます。一番分かり易い例は、幼い子供が無心に遊びに没頭している状態です。このような状態では、他の事はどうでもよくなり、あらゆる行動は水が流れるように自然な流れとなり、あたかも時間が止まったようにさえ感じられます。このような状態を心理学者のチクセントミハイ氏は「フロー」と名づけています。日本語に三昧（ざんまい）という言葉がありますが、これも同じような意味だと思います。
つまり、幸せを感じるためには、全力をあげて物事に打ち込むこと、何かに没頭することが必要なのです。したがって、仕事と私生活をキッチリ分ける人より、仕事と私生活の間を自然に行き来できる人の方が「フロー」の経験をしやすい、即ち、幸せを感じやすいといえます。
今流行りの「ワーク・ライフ・バランス」ですが、幸せを感じるためには、単に仕事の時間を短くし、私生活の時間を長くすればよいといった単純なことではないのです。
また、「今」に集中することも大切です。「フロー」の体験は、現在をじっくり味わうことができる人だけが体験できるものなのです。現在を犠牲にして将来に「幸せ」を感じるという考えだと、結局、一生、「幸せ」を感じることはないかもしれません。ましてや、起こるかどうかも分からない将来のことを心配して今日の楽しみを台無しにするなど愚の骨頂です。
その他、「一つのことに集中する」、「仕事を楽しむ」なども幸せを感じる秘訣となります。
これらの秘訣は、「すべては「単純に！」でうまくいく」（ローター・J・ザイヴァート他著、飛鳥新社）に紹介されています。他にも幸せで充実した人生を送る秘訣が紹介されていて、お勧めですよ。
