ギネス記録 12 年連続世界 No.1 のセールスマンであったジョー・ジラード氏は、彼の成功の秘密はお客様が 自分のことを好きになるようにした ことだと言っています。
本当に、お客様に「好きになっていただく」ことが大切ですよね。
では、どうすれば、好きになっていただけるのでしょうか。実は、2つの 「 LIKE=LIKE 」理論 を応用すればよいのです。
一つ目の「 LIKE = LIKE 」理論は、相手に「自分が相手のことを好きだ」と伝えると、(非常に高い確率で)「 相手も自分のことが好きになる 」という理論です。
実際、 ジラード氏も、この手を使いました。彼は毎月 13,000 人以上のお得意様の一人ひとりに挨拶状を送っていました。挨拶状の種類は毎月変化させましたが、メッセージは常に同じで、「あなたが好きです」だったそうです。
もう一つの 「 LIKE = LIKE 」理論は、 自分と似ている人を好きになる 傾向があるというものです。
(英語の LIKE には、「好きになる」という意味と「似ている」という意味があります。)
つまり、自分と同じタイプの人、共通面の多い人を好きになりがちだということなのです。
したがって、相手に好かれようと思ったら、相手との類似性・共通点を探して、そこを強調することが大切なのです。
類似性・共通点にはいろいろなものがあります。
趣味はもちろん、出身校、出身地なども同じだと親近感がわきます。
そのためにも、相手からいろいろな情報を引き出すことが重要です。でも、上手く聞き出すのは意外と難しいものです。
その際(ヒアリングの際)にも、「 LIKE = LIKE 」理論が有効なのです。ヒアリングの際にも、できるだけ多くの面で相手に似ていることを伝えることが上手くヒアリンするコツなのです。要は相手に合わせるということが重要なのです。
例えば、 呼吸や話のスピードなどのペースを合わせると、相手は話しやすくなります。(これを「 ペーシング 」といいます)。飲み物の注文を合わせることも基本です。
また、声の調子(音程、大小、リズム)や感情、ムードなどを合わせると、一層効果的です。(これを「 チューニング 」といいます。)
更に、相手が足を組んだら自分も組む、相手が水を飲んだら、自分も飲むなど、動作・しぐさを合わせると一段と効果的です。その際、相手が右手を上げれば、自分は左手を上げるなど、ミラーイメージつまり、左右対称で行うと更に効果があります。(これを「 ミラーリング 」といいます。)
「 LIKE=LIKE 」理論を応用して、是非、貴方のファンを増やしてください。