佐藤 幹雄 様より次のような手紙を頂戴いたしました。原本は7枚に及ぶものでしたので、要約・抜粋して紹介させていただきます。
近年派遣会社の売り込みが非常に多いのですが、豪華なパンフレットや巧みなセールストークと派遣される社員の差があまりにも大きく、失礼な表現になりますが、急成長の業界のためか底の浅さが感じられます。大事なことは会社の規模や何万人登録しているかではなく、求められる人材を如何にタイムリーに派遣できるかだと思います。長年の営業経験から、売り込む側の姿勢やレベルが手に取るように見えますが、もう少し何とかならないのか、というのが業界への本音です。そんな中、貴社の現在のレベルは７５～８５点で、概ね期待値に近いと評価しております。
弊社の取引の基本は二社購買制です。宅急便はA社とB社、自社配送便はC社とD社等のような付き合い方です。事務処理上は１社の方が便利なのですが、長期的には競争のなさがマイナスになる例を多く経験しています。この点では、貴社１社から７～８割が派遣されているため不自然で、会社の基本方針とはずれがあります。では何故貴社から多く入れているか、理由は次の２点です。
1. 貴社の営業努力
理屈抜きで５０％は営業努力と評価しています。
2. 敵失によるシェア確保
他社が当社の期待に沿う人材をタイムリーに供給していれば、貴社が５０％、他の２社で２５％程度の比率になっていましたが、ミスマッチが多かったため、結果として現在のシェアになっています。
派遣会社への評価は派遣される人材次第のため、貢献や問題点が直接会社への評価につながるわけではありません。ここが派遣会社への評価の難しさです。会社としての評価は長年の実績と信頼の積み重ねしかありません。
現状は概ね良好と理解しておりますが、些細なことでその信頼関係が崩れますので、同じ失敗は繰り返さないようサポートをお願い致します。
