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凄い勉強法:積極的に忘れなさい

中小企業診断士 富永 秀和
TEL03-6789- 2387
e-mail info@globalance.co.jp
http://www.globalance.co.jp/

新年度になり、書店でも NHK テキストのコーナーが設けられ、結構な人だかりです。
皆様の中にも今年は○○をマスターしようと考えている方も多いのではないでしょうか。ただ、綾小路きみまろのギャグ「一つ覚えて三つ忘れる中高年」ではありませんが、最近は物覚えが悪くなってきたような気がするという方もいらっしゃるでしょう。
そんな方のために、今回は「理解式(+反復)学習法」というものを紹介します。この勉強法は、真島伸一郎氏が唱道している勉強法です。真島伸一郎氏は、社会保険労務士(社労士)の受験指導で有名な先生です。社会保険労務士の試験は試験範囲がとても広いので、そのすべてを丸暗記しなければならず記憶力が勝負を決めると一般には言われております。中高年の方などは、それを聞いただけで、社労士試験挑戦を諦めてしまう方も少ないようです。ところが、真島先生は、なんと受験生に「暗記しようとしてはいけません。むしろ、積極的に忘れる努力をしてください。」とアドバイスしています。
どういうことなのかをこれから説明します。
(理解するだけで、 60 %~ 70 %記憶できる)
真島先生は「 理解式学習法 」の開発に当たり、大脳生理学を研究し尽くしたそうです。そして、「理解するだけで、 60 %~ 70 %記憶できる」という驚くべき事実を発見したのです。記憶しなければならない事項が全体で 100 あるとして、人間の脳はただ理解するだけで、そのうち 60 ~ 70 までを記憶してしまうのです。真島先生は、このことを歌詞を覚えることを例に次のように説明しています。日本語と英語の歌が1曲ずつあって、 10 日後に迫った忘年会のカラオケで歌うために、両方の歌の歌詞を覚えなければならないとします。さて、どちらの歌が覚えやすいでしょうか。もちろん、日本語の歌詞ですね。日本語の歌の歌詞は理解できますが、英語の歌の歌詞は理解できにくいからです。日本語の歌詞は意味を把握しながら聴けるので、1~2度聴けば、7割方覚えてしまいますが、英語の歌詞を覚えるのは大変です。フランス語の歌詞ならなおさらです。
(理解するのは楽しい)
理解式学習法のメリットは長続きするというところにもあると思います。社労士試験で有名なテキストに「まる覚え社労士」というものがありますが、テキストを頭から単純暗記していかなければならないとすれば、やる前から嫌になってしまうことでしょう。相当忍耐強い人でなければ長続きしないでしょう。ところが、理解式学習法であれば、勉強中に「分かる喜び」を感じられるので長続きするのです。
(残り 30 %~ 40 %は反復学習で)
理解のみで 60 %~ 70 %を記憶できるとして、残りはどうすれば良いのでしょう。真島先生は、反復学習でフォローしなさいと主張しています。反復学習とは、文字通り何度も繰り返えして学習することです。この反復学習を行う際気をつけるべきことは、「決して学習の都度、記憶しようとしてはいけない」ということなのです。理解したらすぐに暗記しようとするのが普通でしょうが、確実な記憶のためには、実はこの「暗記しようとする努力」はタブーなのだそうです。何故なら、 理解と同時に暗記しようとする努力には 、次のような 弊害 があるというのです。
まず、覚えようと努力すると、忘れてはならないとの強迫観念を自らの脳に刻み込んでしまいます。これは大変な苦痛となり、遅かれ早かれ疲れ切ってしまいます。結局、勉強が長続きせず、中途で挫折してしまうことになる可能性が高いのです。また、誤った情報が脳にインプットされてしまうことがありますが、一度誤った情報がインプットされてしまうと、後でこれを修正するのは大変なのです。また、試験に必要ない瑣末な情報までインプットされてしまいますが、短期間で入力した場合の脳のキャパシティには限界があるので、合格に必要な重要情報が確実に覚えられない状態、つまり全体的にうろおぼえ状態になってしまうのです。ですから、真島先生は反復学習を行う際、「 絶対にそのつど暗記しようとしてはいけません。むしろ、積極的に忘れる努力をしてください 」と指導しているのです。理解しては忘れ、理解しては忘れの繰り返しで良いのです。この方法をなら、先の弊害のすべてが回避できるのです。
(必要な情報だけが確実に覚えられる仕組み)
この 反復学習法 (「理解しては忘れ、理解しては忘れの繰り返し」)には、もう一つ大きなメリットがあります。それは、「試験合格に必要な情報のみを、確実に覚えられる」ということです。何故なら、反復学習を続けていく中で、試験に必要な情報には何度も遭遇するので、確実に記憶されます。一方、瑣末な情報はめったに遭遇しないので、確実な記憶までには至らないのです。よく「重要事項を徹底的に覚えなさい」と指導する人がありますが、それも不要なのです。重要事項は問題演習などで何度も出てくるので、自然に覚えるのです。
「理解式(+反復)学習法」をご理解いただけたでしょうか。信じる信じないは読者にお任せしますが、これならやれそうだと思って、新しいことに取り組んでいただければ、それだけでも紹介した価値があると思います。 (この原稿は、真島伸一郎氏のHPや著作をベースに作成しました。)

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