貴社の組織では、社員が活き活きしているでしょうか。ほとんどの会社が組織を如何に活性化させるかで悩んでいるのが実情です。
そこで、今回は、組織を短期間で活性化させる手法をご紹介します。
それは「グッドアンドニュー」というゲーム感覚の手法です。これは、米国のアメリカの教育学者であるピーター・クライン氏によって開発された手法で、実際に、校内暴力が多発する学校で「グッド&ニュー」を実施し、学校を短期間で安全に学習できる環境に変え、注目を集めました。銃弾やナイフが当然のように飛び交う米国の問題の生徒がこのゲームを行えば、短期間で前向きな態度を示すようになるのですから、いかに効果的な手法かお分かりでしょう。
実は、この「グッドアンドニュー」という手法は、知る人ぞ知るもので、日本でも、こっそりと実施している企業が意外と多いのです。
私も教育研修やセミナーで実施しています。また、私のクライアント企業の多くで導入していただいております。
組織により活性化効果が出るスピードは異なりますが、早ければ、3回(3日)ほどで効果が出ます。
「グッドアンドニュー」といっても難しいものではありません。
私達も日頃から挨拶がてらに「何か好いことない?」とか「何か面白いことない?」と尋ねることがあるでしょう。「グッドアンドニュー」は、これに毛が生えたようなものです。
それでは、早速、具体的なやり方を紹介しましょう。
まず、カラフルなビーチボールを1つ用意します。
1.グループで輪になります。
立ち上がった状態で、グループで輪になります。
○この時の輪の大きさは、1.5~2メートルくらいが良いでしょう。
2.グッド&ニューを発表します。
グループのメンバーの一人(通常は司会者やチームリーダー)がビーチボールを持ち、最近、起きた良かった出来事や、新しい発見などを発表します。
○最初は、司会者やチームリーダーから始めるのがいいでしょう。
○毎日行う朝礼であれば、24時間以内の出来事を発表してもらうことが多いようです。
○発表する内容は、仕事のことだけでなく、プライベートのことでも良いことにしましょう。
○発表者はビーチボールを手に持ち、コロコロと転がしたり、グニュと押したりしながら発表して下さい。ビーチボールのカラフルな色や、ビーチボールで遊んでいる感覚が、脳を刺激します。
3.グループメンバー全員で拍手を行います。
発表が終わったら、参加している皆さん全員で拍手をします。
○この拍手は非常に重要です。この拍手によって、とっても気分が良くなります。またグループメンバーも楽しい気分になります。
4.次の発表者にバトンタッチします。
拍手が終わったら、発表者はビーチボールをポーンと誰かに放り投げて下さい。
○ビーチボールは楽しそうに放り投げて下さい。
○始めは面白いことを話してくれそうな人に渡すのがコツです。
○ビーチボールを受け取った人が、次の発表者になります。
○もし話すことが見つからなかったら、その時はパスして、次の人にビーチボールを渡しても構わないルールにしてもOKです。
5.次の人がグッド&ニューを発表します。
ビーチボールを受け取った人は、前の人と同様に、最近に起きた良かった出来事や、新しい発見などを発表します。
○2~5を何回か繰り返します。
○全員が発表すると終了します。
○人数が多い場合などには、予め決めた時間が来たら終了することにしても構いません。
たったこれだけです。簡単でしょう。「グッド&ニュー」を行うのに必要なものはビーチボールだけ。ビーチボールは100円均一ショップでも売っています。とりあえずはテニスボールでもサッカーボールでもOKです。一方、グッド&ニューを本格的に実行したい方には「クッシュボール」というグッド&ニューに最適なボールもあります。