いろいろな会社に対して経営コンサルタンティングを行っていて、解決方法が見つからないというケースはそれ程多くはありません。しかし、解決方法は分かっているけれど、結果が出せないということはよくあります。その場合の原因として、解決方法を実行していないことがあげられます。重要なのは百の理屈より一の実行です。あるいは実行はしても、点検や見直しがされていない場合もあります。
経営サイクル(1.計画(Plan) 2.実施(Do) 3.点検(Check) 4.見直し(Action) )のうち、Planだけは一生懸命だけど、その後のDo-Check-Actionはなおざりという企業が多いものです。そこまで極端でなくとも、Plan-Doまではどうにかたどり着いても、Check-Actionは不十分である会社が殆どでしょう。
そこで考えられたのが、CAPD方式です。これはCheck-Actionを重視しようというコンサルティングの方法です。
CAPD方式では、まず、当初のコンサルティング(コンサルタントを呼ばず自前でやる場合は会議)で アクションプランを作成します。
ここに相当多くの時間をかける会社やコンサルタントがいますが、ほどほどで結構です。何故ならば、解決 方法は既に分かっている場合が殆どだからです。ただし、担当者と期限を明確にして下さい。ここまでPlanです。
こうして一度アクションプランができあがれば、その後のコンサルティングではアクションプランの点検から始めます。点検を行 いながら見直しを議論するわけですが、この時間を全体の約70%の時間をかけて行います。その後、新しい課題などについて、対応策を検討して、これを踏まえて、アクションプランを改訂します。
これを繰り返すことによって、確実に効果をあげることができます。是非、実行してみて下さい。
※こうした方式は、私の独自の発案ではありません。ただし、投資理論で有名なCAPM(米国では「キャップエム」と呼みます)になぞらえてCAPD(「キャップディー」と呼んで下さい)と命名したのは私であり、
そういった意味ではCAPDという経営手法は私のオリジナルと言えます。