変な薬が出回るのは嫌ですよね。
だから、お役人は、新薬に対して様々な検査をして、簡単には認可をしないそうです。
これって良いことのように思えますよね。
例えば、癌の特効薬が見つかったとします。しかし、検査の結果、この薬を投与すると約1割の人(100人中10人)が副作用で死ぬとします。こんな薬が出回ると大変ですよね。もっと安全率が高まるまで、認可すべきではないですよね。
でも、この薬を死亡確率が50%の癌患者に投与すると、約4割の人が助かるとするとどうでしょう。
100人中50人が死亡するところを、この薬が認可されれば、死亡者が40人も減って10人に抑えることができるようになるのです。つまり、この薬が認可されなければ、この薬が認可されれば助かるはずの40人が死んでしまうのです。この場合でも、もっと安全率が高まるまで、認可すべきではないのでしょうか。
この話は、何事にも両面があり、片方を見落としてはいけないということを示唆しています。
この話って、品質管理など会社の経営にも当てはまるような気がしませんか。