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かつ丼食べるなら、寿司は食べない?【選言肯定】

中小企業診断士 富永秀和
TEL 03-6789- 2387
e-mail: info@globalance.co.jp
http://www.globalance.co.jp/

今回は、頻繁に使われている誤った論証方法について紹介・解説の3回目です。

今月は「選言肯定」と呼ばれる誤りを紹介します。
選言肯定は、かなり難しい専門用語ですが、選択肢を誤解して結論付けるといった様な意味です。
より詳しく説明すると、2つの条件のどちらかを満たしているケースで、2つの条件のうち、両者を満たす可能性があるにもかかわらず、1つの条件に当てはまるからと言って、もう1つの条件の方に当てはまらないと短絡的に結論を出してしまうことをいいます。

(例1)
例えば、「大坂なおみは肉か、又は魚を食べる。ところで大坂なおみは肉を食べる。故に、魚は食べない。」が「選言肯定」です。
ほどんど人が、肉と魚のどちらも食べるのであって、肉を食べるから魚は食べないとは言えないのです。





(例2)
「20歳で全米オープンを制するなんて、大坂なおみは、よほどの天才であるか、又は努力家である。彼女は天才だ。故に、彼女は努力家ではない。」も「選言肯定」の例です。努力家であると同時に天才である可能性が見落とされているので、誤った結論となっています。イチロー選手、羽生名人など、たいてい、天才と呼ばれる人は人一倍の努力家でもあります。

(例3)
さて、次の論理はどうでしょうか。
「人間は、女性であるか、又は男性です。大坂なおみは女性です。故に、大坂なおみは男性ではありません。」
この結論は間違っていないようです。
何故なら、同時に女性であり男性であるということはないからです。
「Pであるか、又はQである」という表現の意味には2つの可能性があります。

一つ(例3)は、PとQの両方が同時に正しいことはあり得ないケースです。この場合は、「Pであるので、Qでない」との結論は正しいと言えます。
他方(例1と例2)は、PとQの両方が同時に正しいことも有り得るケースです。
こちらは、専門用語で「包含的論理和」は、英語では"and/or" と表記されるものです。
この場合は、「Pであるので、Qでない」との結論は正しいとは言えません。こちらのケースでの推論が「選言肯定の誤謬」といわれるものです。
日常の会話の中で、「又は」の意味は、これら2つのうちどちらの意味であるかは曖昧な場合が多いのですが、結論が正しいかを判断する上では、その違いを認識することが非常に重要です。


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