で、どれだけ売ればいいの?ー損益分岐点分析
黒字を確保できるぎりぎりの売上のことを、損益分岐点と言います。
損益分岐点分析では、費用を販売量に関係ない支出(固定費)と販売に伴って増える支出(変動費)に分けます。 そして、売上高から変動費を引いたものを限界利益といいます。限界利益が固定費を上回る点(売上数量・売上高)が損益分岐点となります。
例えば、蜜柑ジュースのクチコミ販売をするとします。前提条件として、社員は社長一人で生活費として最低20万円は必要だとします。つまり、これが販売量に関係ない支出(固定費)です。蜜柑ジュースは親戚から100円で仕入れることができるとします。これが販売に伴って増える支出(変動費)です。低農薬蜜柑のこだわりジュースなので、1本200円で販売するとします。
さて、赤字を出さないためには、一月当たり何本のジュースを販売しなくてはならないでしょうか。
1本販売すると、収入(売上高)200円で、変動費が100円なので、100円だけ現金が増えます(これが1本当たりの限界利益ですね。)。
1月当たり販売量に関係ない支出(固定費)が200,000円あるので、1本販売しただけでは、トータルでは199,900円の赤字です。2本販売すると、100円だけ赤字が減って、トータルの赤字は199,800円の赤字となります。その後も、1本売れる度に、100円だけ赤字が減っていきます。トータルの赤字がゼロになるには、何本のジュースを販売しなくてはならないでしょうか。答えは、200,000円を100円で割った2,000本です。損益分岐点での売上金額は、損益分岐点(数量)2,000本に1本当たりの価格(単価)200円を掛けた400,000円となります。
貴社(貴部門)の損益分岐点はいくらかご存知ですか。即答できれば、立派な経営者(管理職)です。(即答できない人は、部下に聞かれて困らないように、今すぐ計算した方がいいですよ。)