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経営/人生に役立つ映画-第1回-

中小企業診断士 富永秀和
TEL 03-6789- 2387
e-mail: info@globalance.co.jp
http://www.globalance.co.jp/

今回から経営/人生に役立つ映画を紹介します。第1回は「てんびんの詩」という映画です。



「てんびんの詩」は、丁度1年前のジョイント通信(2016年3月号 No.143)で紹介した鍵山秀三郎氏が企画・製作を手がけたことでも知られています。鍵山氏は、カー用品のイエローハット(東証1部)の創業者で、「掃除の大切さ」と「凡事徹底」を創業以来一貫して経営精神としていることでも有名です。
「てんびんの詩」のあらすじは、次の通りです。

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10代続いた近江(琵琶湖のほとり)の豪商「近藤商店」に生まれた主人公・近藤大作は、小学校を卒業した日に父親から呼ばれ、祝いに風呂敷包みをもらいます。中身は「鍋蓋」でした。そして、父親に「明日から行商に出て、これを売って来い、もし売れなかったら商家の跡継ぎにはできない」と言い渡されます。

天秤棒を担いで行商を始めた大作はいろいろと苦労しながら売り歩きます。鍋本体や鍋と鍋蓋のセットなら未だしも、鍋蓋だけを売るのは大変です。

先ず最初は、自分の家に出入りしている大工や植木屋を訪ねます。世話になっている商家の息子ということで大事に扱われますが、鍋蓋行商だと知ると途端に態度が冷たくなります。親の威光を笠にきた商いなど元からうまくいくはずもありませんし、ましてや行商の修行だと知ると義理で買うことなど尚更できません。

次に、見知らぬ人の家を回ってみますが、ほとんど口さえ聞いてもらえません。

その間、父が茶断ちをし、母が心で泣いて、彼以上につらい思いをしていることも知らずに、大作はやがて親を恨むようになります。更に、買わない人々さえ憎むようになってしまいます。

その後は、売薬商人を真似て「えへへへ」ともみ手と愛想笑いで卑屈な演技もしてみました。また、乞食をまねて泣き落としの演技も試してみました。所詮は嘘で固めた真似事ですから、反感を買うのが関の山でした。

最後には叔母さんなら買ってくれるかも知れないと思って、40キロの道のりを歩いて親戚の家に行ってみますが追い返されるばかりでした。

3か月が経っても一つも鍋蓋を売ることができないで悶々としていたある日、大作は農家の近くの川の洗い場に、鍋や釜が置いてあるのを見かけます。近寄って鍋蓋を手に取ると、ふと「この鍋蓋が無うなったら困るやろな。困ったら買うてもらえるかも知れん」との思いが頭をよぎります。しかし、次の瞬間、大作の心は透明になります。そして、我を忘れて鍋蓋を洗い始めたのです。

「こら! 人の鍋を、何しとるんかい!」と、おばさんに咎められます。すると、「すんまへん。わし、鍋蓋がいとおしゅうて、それで・・・」。おばさんは「なに、鍋蓋がいとおしいだと?」。大作は「鍋蓋行商に出て3ヶ月も経つのにまだ一個も買ってもらえず、売るためにこっそりこの鍋蓋をこわそうと考えたが、この鍋蓋も先人が難儀して売ったものかも知れないという思いに至ると、無性に鍋蓋を洗いたくなったのです」と話すのでした。

すると、おばさんは「そうか、そうだったのか。その鍋蓋を買おう。売って欲しい。よう頑張ったなぁ。偉い商人になりや。これからやで。」と励ましてくれた上に、鍋蓋も購入。漸く初商い。

しかも、おばさんはさらに近所の人たちにも声をかけてくれ、おかげで鍋蓋は売り切れます。

こうして、大作は「商いは天秤の棒のようなものだ。どちらが重くてもうまく担げない。売る者と買う者のバランスが大切であり、バランスが悪いと上手くいかない。」という商売の神髄を知るのでした。


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