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ブルー・オーシャン戦略ー谷間を埋める

中小企業診断士 富永秀和
TEL 03-6789- 2387
e-mail: info@globalance.co.jp
http://www.globalance.co.jp/

【ブルー・オーシャン戦略とは】
「ブルー・オーシャン戦略」という戦略を御存知でしょうか。これは、フランスの欧州経営大学院(INSEAD)教授のW・チャン・キムとレネ・モボルニュにより、2005年2月に発表された著書『ブルー・オーシャン戦略』により提唱された戦略のことです。
「ブルー・オーシャン」とは、競争者のいない新たな市場でまだ生まれていない、無限に広がる可能性を秘めた未知の市場空間を指します。これは、血みどろの競争を繰り広げる「レッド・オーシャン」の対極にある天国のような市場です。ほとんど企業は、高コストの激しい血みどろの争いを繰り広げる「レッド・オーシャン」の中で生き残るために、既存の商品やサービスを改良することに、血眼になって奮闘努力しています。
「ブルー・オーシャン戦略」では、競争とは無縁のブルー・オーシャンという新しい付加価値市場を創造し、ユーザーに高付加価値を低コストで提供することで、楽々と大幅な利益を獲得しようというものです。


【代替商品との谷間を埋めろ】
「ブルー・オーシャン」を見つけ出す最も良い方法は、既存の商品・サービスと代替商品・サービスを比較して、双方の谷間を埋める新たな商品・サービスを開発することです。
代替商品とは競合商品よりもさらに広い概念です。したがって、それを含めたマーケットは大洋のように広いのです。もし、競合商品・サービスと比較して、双方の谷間を埋める新たな商品・サービスを開発したところで、それは「レッド・オーシャン」での生存競争に過ぎません。大した差別化もできないでしょうし、できたところで競合他社のシェアを少し奪う程度で、売上げは増加しても、大きな利益拡大は期待できないでしょう。



【ネットジェッツ-共有ビジネスの先駆者】
「ブルー・オーシャン戦略」では、代替サービスとの谷間を埋めた成功例として、ネットジェッツ社を紹介しています。
1980年代まで、富裕層やエグゼクティブの遠距離移動の手段といえば、「プライベートジェット利用」か「旅客機のファーストクラス利用」の選択肢しかありませんでした。
「プライベートジェット利用」であれば、搭乗待ち時間も不要ですし、乗り継ぎもありませんので、移動にかかる時間は非常に短くて済みます。しかし、自家用の飛行費を購入・維持するコストは馬鹿にできません。一方、旅客機のファーストクラスであれば、プライベートジェットに比べれば、はるかに低いコストで利用できますが、移動に時間がかかるという難点があります。
この状況下では、プライベートジェット市場は、一部の大金持ちや超大企業の上級役員に限られた非常に小さい市場でした。
そこに現れたのがネットジェッツです。ネットジェッツは、自家用ジェット機を利用者で共有(シェア)することで、低コストで移動時間の短い運航サービスというビジネスモデルを確立したのです。低コストとはいってもファーストクラス料金よりは高いですが、その価格差を上回る快適さを実感する利用者が多かったのです。
このブルー・オーシャン戦略は大成功を記録し、既に、数十億ドル規模のビジネスに発展しています。2013年時点でネットジェッツは世界2500カ所以上の空港へ30万6000回近いフライトを運航し、103秒に1回離陸し、1億9000万マイル以上飛行したそうです(地球と月の間を400回往復する距離に相当)。
近年、AirbnbやUberなど共有系サービスが大活躍しており、昨年はシェアリング・エコノミー元年とも呼ばれています。ネットジェッツは、その大先輩にあたるわけで、その意味でも素晴らしいですね。
さー、貴社もブルー・オーシャンの発見に努めてみては如何でしょうか。

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