企業のご担当の方仕事をお探しの方会社概要採用情報
TOP当社の強み取扱い業種お客様の声派遣・紹介の流れQ&A
総合TOP > 人材をお探しの企業様  > 今月のジョイント通信 >  チームビルディングに有効な手段ー同じ釜の飯
MENU
当社の強み
取扱い職種
お客様の声
Q&A
今月のジョイント通信
人材獲得のヒント
流し読みでわかるシリーズ

チームビルディングに有効な手段ー同じ釜の飯

中小企業診断士 富永秀和
TEL 03-6789- 2387
e-mail: info@globalance.co.jp
http://www.globalance.co.jp/

(消防飯)
消防署には、キッチンが備わっており、消防士が自分達で食事を作っているところが多いようです。この食事を巷では「消防飯」というそうです。このことは、NHKのTVドラマ「ボーダーライン」(2014年秋、小池徹平主演)で知りました。初めは意外に感じましたが、よく考えてみると、緊急出動がある消防隊員は、外食はありえないですね。もちろん、出前という手もあるのでしょうが、自炊の方が身体に優しそうですし、お財布にも優しそうですね。


(Firehouse Food)
実は、「消防飯」は、米国にも存在するそうです。米国では、伝統的に、消防士たちは、毎日、消防署のキッチンで自分たちの食事を作るそうです。米国の場合、消防車に乗ってスーパーに行き、材料を買ってきて調理するらしいです。
消防士たちの料理「Firehouse Food」のおいしさは米国では広く知られているようです。実際、米国では、消防飯を紹介する書籍も多く、また、消防飯の全国大会も開催されているようです。


(コンメサリティ)
24時間体制で過酷な勤務を果たす消防士にとって、仲間と食卓を囲む食事の時間は一日の最大の楽しみであることは間違いないでしょう。また、自炊すれば節約にもなるでしょう。
ただし、コーネル大学のクニフィン助教授らの論文によると、「消防飯」の効果は、それだけではないようです。

クニフィン助教授らは395人の消防隊員を調査し、一緒に食事をとる場合と、そうでない場合を比較しました。その結果、「消防士たちは、一緒に食事を取ることとチームパフォーマンスの間には、プラスの相関関係がかなりある」、「例えば、協力的な行動については、一緒に食事をとるメンバー同士の方が、そうでないメンバーに比べてほぼ2倍のスコアを示した」ことが分かりました。
英語で、一緒に食事をすることをコンメサリティ(commensality)といいます。日本にも、「同じ釜の飯を食う」という表現があります。 現在、(個々人の業績ではなく)組織全体での業績を上げること、いわゆるチームビルディングが重要な経営課題となっています。実は、そのために非常に効果的な手段が、古今東西「チームメンバーが揃って食事をすること」、できれば「一緒に料理を作って食べること」だったのです。


(損して得捕れ/急がば回れ)
残念ながら、我が国では、消防飯という知恵が廃れつつあるようです。その背景には、公務員に対するヒステリックな監視の目があるようです。例えば、「調理時間は勤務時間に含まれるのか」、「調理に使った水道・光熱費は消防士が負担しているのか」といった市民からの詰問が増えてきているそうです。その結果、自炊を自粛する消防署が増えてきているらしいのです。
クニフィン助教授は、「はたからは無駄または不要に思える行動が、結局は組織のパフォーマンスにとって極めて重要なのだ」と主張しています。 確かにビジネスの世界では「損して得取れ」は常識です。また、「急がば回れ」という言葉もあります。私の会社では、月に1回は、社員全員で会食することにしています。社員からは「無駄だ」という批判もありますが、私自身は、むしろ回数を増やすつもりです。

メールマガジンに登録 メールマガジンに登録
その他の記事も読む その他の記事も読む
人材をお探しの企業様 人材をお探しの企業様
メールでのお問い合わせ
MENU
当社の強み
取扱い職種
お客様の声
Q&A
今月のジョイント通信
人材獲得のヒント
流し読みでわかるシリーズ
PAGE TOP