「顧客満足戦略が大切なのはわかるけど、実際問題としてお客さんの無理ばかり聞いていては会社は赤字になりますよ。」こんな不満を良く聞きます。
これは、そもそも顧客満足戦略を取り違えているから出てくる不満なのです。
本来の顧客満足戦略とは、「顧客」に限って満足を提供することであり、全ての「お客」に対して満足を提供しなくてはならないという考えではありません。
お客と顧客はどう違うのでしょうか。
ずばり、自社に利益をもたらしてくれるお客が顧客なのです。
いわば上得意が顧客なのです。
したがって、正しい顧客満足戦略では、先ずお客の中から「顧客」を選別(選択)します。
そして、「顧客」に対して集中的に奉仕をします。
反対に顧客でないお客に対するサービスは抑えます。
つまり、顧客満足戦略でも、選択と集中が大切なのです。
また、徹底的に奉仕するに当たっては、他社が行わないほど徹底的にサービスすることが大切です。
いわゆる差別化戦略です。