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幸福のパラドックス、幸福の青い鳥

中小企業診断士 富永 秀和
TEL03-6789- 2387
e-mail info@globalance.co.jp
http://www.globalance.co.jp/

日本のGDPは1950年代から80年代への30年間で約6倍に増えましたが、日本人の主観的幸福感の平均値は、ほとんど変化しなかったそうです。つまり、物質的な豊かさは人々を全く幸福にさせなかったというわけです。むしろ、物質的な豊かさを求めた結果、かえって不幸になった人も少なくないようです。
実際、幸福の青い鳥のように、「幸福を求めれば求めるほど、幸福は逃げていく」という例は珍しくありません。この現象は「幸福のパラドックス」と呼ばれています。
何故、物質的に豊かになっても幸福を感じないのでしょうか。これには次のような理由が考えられます。


比較してしまう

絶対的な所得水準より他人と比較した相対的な所得水準により幸福感が左右されることがあります。例えば、初任給が10万円だった人が退職の頃には課長となり60万円となり約30年間で6倍になったとしましょう。絶対な所得水準としては大幅に上昇したのですから、幸せに感じていいはずです。しかし、同期のライバルが取締役になり100万円の役員報酬をもらっていたらどうでしょうか。ライバルを気にする限り幸せには思えないのではないでしょうか。


もっと欲しくなる


所得水準の伸びより欲望の拡大のスピードが早い場合も幸福感を得られません。人は満足度が高ければ高いほど幸せを感じますが、満足度は、達成された欲望を期待していた欲望で割って計算されます。

満足の方程式:満足度=結果÷欲望


例えば、12万円は欲しいと思った初任給が10万円だったのときの幸福度(≒満足度)は83.3%です。30年後、月給が60万円に増加していても、期待額がそれ以上に増えて80万円になっていれば幸福度(≒満足度)は75%と、かえって低下してしまうのです。 【大切なものを犠牲にしてしまう】
所得水準が増加しても、そのために家族や健康を犠牲にした場合も幸福感は得られません。幸せには、財産だけでなく、健康や良い人間関係が大切です。お金を稼ごうと一生懸命になるのはいいのですが、そのために家族や健康を犠牲にしてしまっては元も子もないのです。金儲けは幸せになる手段なのです。手段が目的になってしまってはいけないのです。

幸福の方程式:幸福=財産×健康×人間関係

2013年2月号で「お金で買える幸福には限度があって、その限度は驚くほど低いのです。ある研究によると、その限度とは年間約15,000ドル(日本円で約120万円)だそうです。」と紹介しました。おそらく、その限度を超えると、健康や人間関係などを犠牲にしなくてはならなくなるのでしょう。
ディケンズの名作「クリスマスキャロル」の主人公である守銭奴(しゅせんど)のスクルージも、お金はありますが、街一番の嫌われ者、幸せからは程遠い人生でした。
ある調査によると、幸福度は、健康レベルに最も強い相関があり (相関係数 0.62)、その次に財産 (相関係数 0.52)となるそうです。つまり、健康第一だということなのです。


鶏が先か卵が先か

ある程度までは財産と幸福度の間には関係があるという調査結果は確かに存在するのですが、残念ながら、財産が増えれば幸福度が増すという因果関係を証明しているわけではありません。
もしかすれば、幸福に感じている人ほど収入が多くなるということなのかもしれないのです。例えば、健康で家族や友人との人間関係も良い人だからこそビジネスでも成功しているかもしれないのです。

健康・絆 ⇔ 幸福 ⇔ 業績向上 ⇔ 昇給

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