前回は初めてのアポで失敗しない方法を紹介しました。折角とれたアポなので、失敗しない無難な方法をお薦めしました。
今回は異業種交流会などのパーティーで成功する方法を紹介します。
異業種交流会などでは、初アポとは逆に、「攻め」の姿勢が大切です。
そもそも苦労して獲得したクライアントではないので失敗を恐れることはありません。また、相手と話せる時間も限られています。そこで、天気などの無難な話をしていたのでは全く印象に残りません。パーティーで沢山の名刺をいただきながら、後で見返すと全く印象に残らない人ばかりで、多くの名刺を処分した経験があるのではないでしょうか。そうして捨てられた名刺には、貴方の名刺が含まれているかもしれません。
目立たないところを褒める
初対面では「人の褒めないところを褒める」ことが要点です。ほとんどの人が褒められて嫌な気がするわけがありません。だから褒めることが大切なのです。
しかし、皆が褒めているところを褒めても「あなたもですか！」と思われるだけです。マイナスにはなりませんが印象付けることはできません。貴方の名刺はゴミ箱行きの可能性が高いです。
ところが、あることを初めて褒めてもらったらどうでしょうか。とても印象に残ること間違いないでしょう。人間は１番と初めてのことは覚えているものです。
観察力が大切
目立たないところを褒めるとして、どのようにすれば褒めるところを見つけられるのでしょうか。
基本は「観察」です。話しかける前に相手を、その外見だけでなく仕草や話し方などを細かいところにまで、関心を持って、ちょっとした違いを見逃さずに注意深く見ることです。
関心を持って観察することが大切なのです。誰も自分に関心を抱いてくれて悪い気はしません。
人の気が付かないところを褒めてくれるというのは、よほど自分に関心があるか、相手の観察眼がずば抜けているかですので、何れにせよ、好印象を抱くはずなのです。
似た人の長所を指摘
どうしても長所を見つけられなかった場合は、どうすればよいでしょうか。
まず、自分の知り合いの中で姿・話し方・仕草・雰囲気のどれかが似ている人を思い浮かべます。次に、その人の長所を思い出すのです。
そして、相手に質問形式でその長所を指摘するのです。
例えば「○○さんって、結構、自分に厳しいタイプではないですか？」って切り出すのです。見かけがチャラチャラしている人など自分に甘そうな相手に言うと特に有効です。
もし「私は自分に甘いタイプだ」と反論されれば、「そう評価しているところが自分に厳しい証拠ですよ」と切り返せばいいのです。
また「何故、そう思うのですか」と質問されれば、ラッキーです。全く根拠のないことを証明できるわけです。そして「実は、○○さんは、私の知り合いの△△さんに似ていて、その△△さんが自分に非常に厳しいタイプなのですよ。例えば…」と会話を繋げていけばよいです。
