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ビジネスに通じる相場格言(その3)

中小企業診断士 富永秀和
TEL 03-6789- 2387
e-mail: info@globalance.co.jp
http://www.globalance.co.jp/

今回は、ビジネスに通じる相場格言の第3弾です。

バラを切るごとく、売るべし
これから薔薇の季節になりますが、薔薇の切り花を飾るには、八分咲きがいいとされています。何故なら、満開で切ってしまうとすぐに花が色あせ、花びらが落ちてしまうからです。
株式投資も同様で、満開(株価が一番高いところ=天井)で売ろうとしないで、8分目くらいで売却した方がいいという、米国の有名な投資格言です。

バラを切るごとく、売るべし

我が国では、花見の時期で喩えるといいでしょう。満開での花見ができるに越したことはありません。
しかし、満開時を予測して花見の予定を立ててしまうと、実際には、予想以上に満開の時期が早まることもあり、更に春の嵐で一挙に散ってしまうおそれもあります。
天候は予想しきれないものです。であれば、葉桜を見るはめになるのを避けて、8分咲きの頃に予定を組めば、上手くいけば満開になるし、悪くても、6分咲きを楽しむことができます。
株式相場も完全に予想できるものではありません。もう少し上がるだろうと思って、売るのをためらっていると、急落して大損することもあります。ですから、8分目くらいで売却した方が無難なのです。
ビジネスの世界も同じです。有名な失敗例としては、「たまごっち」があります。
たまごっちは1996年にバンダイから発売された携帯型ゲームで、人気が爆発し、大きなブームとなりました。第一期のたまごっちシリーズは、 全世界で4000万個も販売されたそうです。予想外の大ヒットで大増産を行ったバンダイですが、数か月後にはブームが沈静化しました。
その結果、大量の不良在庫を抱えることになりました。そして、1999年3月には、メーカー在庫250万個を廃棄処分する事態となり、最終赤字はなんと45億円に達したそうです。

「プリクラ」も大きな失敗例といえましょう。
プリクラは、1995年にアトラスとセガが共同で開発した『プリント倶楽部』の略称、1997年頃に第一次ブームのピークを迎えました。このブームに乗じて、アトラスは1998年に「スーパープリクラ21」を発売しましたが、ブームは間もなく終焉。アトラスは、大量の在庫を抱えると共に、数年間にわたり大幅な赤字を記録する結果となりました。
因みに、この苦境を乗り切るべく、ヘッドハンティングでコカ・コーラ社からアトラスに転職して、経営を任されたのが、岩田松雄氏です。実は、私が経営コンサルタントとして独立した2001年に、初めてお仕事をいただいたのが、この岩田社長です。
岩田社長は、その後、ボディショップやスターバックスの社長を歴任され、現在は、経営コンサルタントとして、独立しています。

失敗例 たまごっち プリクラ

「バラを切るごとく、売るべし」とは、一言にまとめれば「腹八分目」という米国の格言ですが、我が国には次のような格言があります。

頭と尻尾は(猫に)くれてやれ

魚で最も美味しいところは、頭としっぽを除いた真ん中の身の部分です。
魚を残らず全部を食べようとするのではなく、おいしいところだけ食べたら、あとの残りは猫にやってしまうくらいの余裕が必要という教えです。
ビジネスの世界でも、これは当てはまります。1000円ヘアカットのQBハウス創業者は、ある程度まで大きくなったところで、事業をオリックスに売却して、経営から手を引きました。
古本屋大手のブックオフは、坂本孝氏が50歳のときに創業されました。坂本氏も途中でブックオフの経営から手を引きました。そして、71歳にして、今度は、立ち飲みレストランの「俺のイタリアン」、「俺のフレンチ」を創業して注目を集めています。まさに、美味しいところだけ独り占めといったところでしょうか。

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