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ビジネスに通じる相場格言(その1)

中小企業診断士 富永秀和
TEL 03-6789- 2387
e-mail: info@globalance.co.jp
http://www.globalance.co.jp/

私は、2000年まで14年間、東京証券取引所に勤務していました。その間、様々な先人たちの知恵に溢れた相場格言を耳にしました。その後、経営コンサルタントとして独立して色々なビジネスを研究してみると、相場格言の中には、単に株式投資に役立つだけでなく、ビジネスや社会生活にも役立つものがあることに気が付きました。今回は、そうした格言を紹介したいと思います。

1.人の行く裏に道あり花の山
最も有名な相場格言でしょう。千利休の名句「人の行く裏に道あり花の山 いずれの道も散らぬ間に行け」の上の句だけが独り歩きしたもののようです。
花見にいくと、とにかく人の山で、ゆっくりと桜を観ることが出来ないことがよくあります。しかし、よくみてみると、あまり人が行かない裏道があって、思いがけず花見を楽しむことが出来たりするものです。
株式投資でも同じで、あまり人が行かないほう、つまり、周り中が強気で先を争って買っているようなときは、ひっそり売って、皆が総悲観で投売りが出ているような時は、そっと買っておくと、大きな成果が期待できるという教えです。
人の行く裏に道あり花の山 人の行く裏に道あり花の山
もちろん、ビジネスの世界でも同じでしょう。経営戦略としては、「ブルー・オーシャン戦略」に該当すると思います。ブルー・オーシャン戦略とは、競争の激しい既存市場(レッド・オーシャン=赤い海、血で血を洗う競争の激しい領域)ではなく、競争のない未開拓市場(ブルー・オーシャン=青い海、競合相手のいない領域)でビジネスを展開する戦略です。任天堂による新型ゲーム機「Wii(ウィー)」の開発やQBハウスによる1,000円カットなどがブルー・オーシャン戦略での成功例だとされています。

2.見切り千両
買った時に比べて株価が下落した株式があったとします。その銘柄が再び株価が上昇することを期待するのを諦めて見切り売りをすると、売却損がでます。しかし、見切り売りをすることなく株式を保有すると、更に下落して、ついには、その株式会社が倒産して、株券は紙くず同然になるかもしれません。
そう考えると、見切り売りで確かに損は出ますが、それによって大損が避けられるのなら、大きな価値があると考えられます。また、株式を売却すれば、現金を手にできます。その現金を元手に別の銘柄に投資すれば、大きな利益を生むこともできます。
つまり、株式売却のタイミングが非常に大切で、過去に囚われずに、冷静に手仕舞いなさいという教えです。
見切り千両 見切り千両
実は、この格言は上杉鷹山の言葉の抜粋ともいわれています。
上杉鷹山は破産寸前の米沢藩再生を成し遂げた江戸時代屈指の名君です。「なせば成る なさねば成らぬ何事も 成らぬは 人の為さぬなりけり」という有名な箴言(しんげん)は、上杉氏の言葉です。
その上杉氏は、諸事の値打ちについて「働き 一両、考え 五両、知恵借り 十両、コツ借り 五十両、ひらめき 百両、人知り 三百両、歴史に学ぶ 五百両、見切り 千両、無欲万両」と謳ったそうです。
この「見切り千両」という概念に近いものとして経済学には「機会損失」という言葉があります。
機会損失とは、実際の商取引によって発生した損失ではなく、商取引をしないことによって利益を得る機会を逃すことで生じる損失(=得べかりし利益)のことです。衰退産業に資源を投下し続けるのではなく、その産業から撤退して、その資源を成長産業に振り向けることで利益を上げていくべきなのです。
GEのジャック・ウェルチ氏の経営戦略として有名な「選択と集中」も、金を生まないビジネスから撤退して、金を生むビジネスに専念するということですから、まさに「見切り千両」戦略といえましょう。

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